こんにちは、Chiyo(ChiyoM_London)です。
イギリスでも投資をはじめたい人向けにイギリスでファンド(投資信託)やETFに投資する時に抑えておくべきポイントを解説しています。
前回はプラットフォームの手数料についてまとめました。
今回はファンドやETFを保有するための手数料。
ファンドやETFは星の数ほどあるのですが、ほぼ同じものに投資をしているのに手数料が全然違うことはよくあります。
なので自分が買っているファンドの手数料が安いのかどうか知っておくことってすごく大事なので少々地味なテーマですが是非お付き合いください。
目次
結論:投資マニアじゃなければOngoing Chargeだけ注目する
いきなり結論ですが、ファンドやETFを購入して見るべき手数料はOngoing Charge (OCF)です。(日本では信託報酬と呼ばれている運用にかかる手数料です)
とりあえず投資を始めたい人はこれだけチェックしておけば大丈夫。
実際にはTransaction CostやOne-off costなど細かい手数料がかかるのですが、Vanguardなど人気のファンドのこれらの手数料はそこまで高くないのでマニアじゃない限り調べなくていいと思います。
気になる人向けに記事の一番最後に軽く説明を入れています、興味があるという人は見てみてください。
ファンドの手数料はどうやって払うの?
手数料はファンド/ETFの価格から自動的に差し引かれます。別で払うわけではないので手数料を払っていることに気づいていない人も多いかもしれません。
Ongoing Charge (OCF)はどこで確認出来るの?
Ongoing Chargeはプラットフォームのファンド、ETFの一覧画面や個別の金融商品のファクトシートで確認できます。実際に投資をはじめていなくても誰でも見れるページなので投資先を選ぶ時に絶対確認しましょう。
Ongoing Charge (OCF)はどれくらいなら安い?
Ongoing Chargeの目安はアクティブファンドで1%程度、インデックスファンドになると0.2-0.5%、安いものでは0.06%というものもあります。
グローバルのインデックスファンドなら0.3%以下、イギリスに投資するものなら0.1%以下を基準に探すと分かりやすいです
アクティブファンド(高配当株やESG関連など)はインデックスよりも手数料がかかるので期待できる運用利率にもよりますが0.5%以内に収めるとバランスがいいですね、あくまでも目安ですが参考にしてみてください。
ちなみにみなさんが会社で加入しているWork Pensionのファンドの手数料は0.5%-1%が一般的です。
将来転職や退職した場合はプラットフォームを移して手数料が安いファンド、プラットフォームに乗り換えることもできるので昔の会社で入っていた年金がいろんなところに散らばっている人は時期を見てまとめたほうがお得です。
知りたい人向け、ファンド/ETFにかかる細かいコスト
Transaction Cost
運用会社がファンドを運営する上で銘柄を売ったり買ったりするために掛かる費用のこと、Ongoing Chargeに比べて見えにくいですがイギリスでは開示の義務がありファンド名 + transaction costと検索をすれば調べることはできます。
ちなみにヴァンガードのファンドのTransaction Costは下記の資料から見ることができます。
VanguardはTransaction Costが安いので私はあまり気にしてません。もしアクティブファンドに投資をする人や細かい手数料まで気になるよという人は調べてみてもいいかも、、高いところは0.7%位かかるファンドもあります。
One off Cost (一部のETFのみ、Vanguardなど)
ETFは上場企業の株式と同様に売りと買いの需給バランスで価格が決まります。その需給バランスが取れていないと(例えば買い需要が少ない、反対に買いたい人が多すぎて人気など)売りと買いの価格差(スプレッド)が大きくなりそれが投資家に手数料として請求されることがあります。
例えばVanguardのETFは平均0.1%未満ですが売買時のスプレッドの30日平均が手数料としてかかります。
私は規模の大きいファンド(純資産総額が大きい)を選んで投資しているのであまり気にせず運用していますが逆に規模が小さく売買が少ないファンドだとこの手数料は高くなる傾向なので気をつけたほうがいいですね。
ファンドやETFを保有するための手数料のまとめ
個別相談でよく聞かれるファンドの手数料についてまとめました。
相談では積立の希望金額や状況に合わせて相談者の方に合うプラットフォームを一緒に探したりファンドの中身を説明することが可能です、ご希望の方は相談ページからお気軽にお問い合わせください。
そして最近新しくインスタグラムのアカウントを開設しました。
今後はブログと平行してイギリスのパーソナルファイナンスをこまめに発信していきたいと思いますので応援、フォロー頂けたら嬉しいです。