イギリスで老後資金いったい何で貯めるのがベスト?

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こんにちは、Chiyo(ChiyoM_London)です。

今回は個別相談で質問されることが多いイギリスで老後のお金、何で運用するのが良いのかについて考えていきたいと思います。

 

2021年5月現在の情報を基に書いています。

老後資金として利用できるもの

老後の目的で金融商品に投資できるものは大きく3つあります。

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  • Stocks & Shares ISA
  • Lifetime ISA
  • SIPP (Work Pensionは今回ここに含みます)

 

どの商品も良し悪しがあり老後の資金として完璧!というものは残念ながらありません。

 

この記事では3つの商品の特徴と向いている人についてまとめてみました、選ぶ際のヒントにしてみてくださいね。

 

STOCKS & SHARES ISAの特徴と向いている人

STOCKS & SHARES ISAの良いところはなんといっても流動性とプラットフォームの多さ

 

老後の資金として貯めていても、いざという時すぐに引き出せるので駐在やファミリープランがまだ定まってない若い人には使いやすい仕組みです。

 

扱っている会社も多いので手数料の安いプラットフォームを選べるのも良い点でsね。

イギリスでインデックス投資!バンガードのプラットフォームではじめよう

デメリットはあまりないのですがLIFETIME ISAのようにボーナスがつかないので運用成績によっては資産が減ってしまうこともあります。

 

LIFETIME ISAの特徴と向いている人

LIFETIME ISAを老後の資金として使う場合、入金時に25%のボーナスがついて60歳になった時点で引き出せます。

 

口座開設は40歳以下に限られますが、条件があえばボーナスがもらえて尚且利益に課税されずに引き出せるというとても優遇された商品設計になっています。

 

入金するとすぐにボーナスがつき実質25%の利益を出した状態から運用を始められるのも大きなメリット。

 

LIFETIME ISAは60歳まで引き出さなくてもいいお金がある人に限られますが、1ポンドから口座開設可能なのでまだ老後のためにお金をロックしたくないという人も少額で口座を開けておいて後で考えるという使い方をしている人も多いです。

 

ちなみにLIFETIME ISAは不動産でも使えるので家のためにまず貯めて、購入後は老後のためにというハイブリッドな使い方もできますよ。

 

不動産購入時の利用についてはこちらの記事でまとめています。

イギリスで家を買う_Lifetime ISAについて

 

ちなみに老後の目的でLIFETIME ISAを積み立てる場合は現金ではなく株式で運用するのがおすすめ

なぜなら

①20年から30年の長期の資産運用になるので現金だとボーナスがついたとしても見込めるリターンが少ない、株式に投資すれば運用益とボーナス両方狙える

②LIFETIME ISAは入金が出来ず、ボーナスもつかない50歳からの10年間がある。その間も資産を増やす方法は運用のみ (現金だと利息しかつかない)

 

デメリットはもしLIFETIME ISAを途中で引き出す場合はボーナスを含めて引き出す金額の25%がペナルティとして引かれてしまうこと。

 

引き出せないわけではないけれどボーナス全てと元本の一部を失うので基本的に60歳まで引き出さなくても良いお金をLIFETIME ISAに入金すると考えたほうがいいですね。

 

SIPPの特徴と向いている人

私的年金のSIPPは老後の目的で設計された金融商品です。

 

引き出す時は一部を除いて収入にカウントされてしまうのですが、現在の所得税を将来に繰延する効果もありイギリスで働く会社員が唯一できる節税対策として有効です。

私的年金SIPPって何?という人は下記の記事を御覧ください。

私的年金 SIPPの口座のえらびかた

イギリスの個人年金SIPPのポイントを分かりやすく解説します

まずSIPPに向いている人は現在Higher rate (40%)で所得税を払っている会社員

 

会社で加入しているWork Pensionや新たにSIPPを開設することでTax Reliefが受けられます。(新たにSIPPを開設する場合は確定申告必要)

 

あと収入がない人もSIPPは実はお得です、なぜなら所得税を払っていなくても年間£2,880までの入金に対して£720のTax Reliefが受け取れます。

 

そしてSIPPはLIFETIME ISAより5年早く55歳から引き出し可能です。

20代、30代の方はあまりピンとこないかもしれませんがこの5年の差は結構大きいと思うんですよね。

 

引き出すタイミングで考えれば55歳なら老後の前に必要なお金(例えばリタイアメント用に家をリノベとか)に使えますし、引き出せない期間も40代後半であれば10年未満になります。

 

SIPPのデメリットはISAと違って引き出す際に所得税の対象になるため、55歳に到達した時点でまだ収入を得ている場合は一度に引き出すと所得税が大きくかかってしまうこと。

 

年金を運営する会社によって引き出し方法がさまざまなので(引き出しではなくEquity Releaseが選べる会社もあります)大きな金額が貯まっているのであれば、相談料がかかってもFCA認定のFiancial Adviserに年金のExitプランを組んでもらうのが賢明です。

 

私の個別相談では専門家に聞く前に情報を整理したい方、自分で老後のファイナンシャルプランをデザインしたい方への情報提供、サポートができます。

 

ご興味ある方は個別相談ページからお申し込みください。

 

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