イギリスでリノベ_キッチンを改装する

こんにちは、Chiyo(ChiyoM_London)です。

 

2019年11月にロンドンで購入した2LDK (イギリスでは2Bedroom flatと呼ぶ)のフラットを2020年に改装しました。

 

今回はリノベシリーズの最終回、キッチンの改装についてまとめていきます。

ちなみにオファーを出した時には改装する予定ではなかったキッチン、しかし契約前のビューイングで中途半端な改装が行われていてそのままでは使える状態ではないことが判明。

無理やりワークトップを入れたのかタイルが壊れている
あんなに喜んだ食洗機も開かない悲劇、、

「お金は足りるのだろうか。。」と家の売買契約を目前に不安になりつつもキッチン改装の計画を立てはじめました。

 

キッチンユニットの購入の仕方

キッチンを改装する場合に必要なキッチンユニット、大きく分けて3つの方法で購入できます。

  1. キッチンユニットを扱う会社に採寸、デザインしてもらって発注
  2. ビルダーさんにユニットを作ってもらう
  3. 自分でデザイン、サイズを測って発注

私達は1のキッチンユニットを扱っている会社からユニット、ワークトップ、家電をまとめて購入しました。

ちなみに値段的には3が一番お手頃ですが自分で採寸、デザイン、発注になるので難易度は高めです。(有名どころはDIY KITCHENなど)

相談の流れ

キッチンの相談に行く際はデザインにプラスして下記の希望を整理しておくとスムーズに話が進みます。

 

  • ユニットの希望 (なるべく収納を作りたい、ウォールユニットはコンロ側にはつけたくないなど)
  • 入れたい家電の種類 (食洗機置きたいか、置く場合の大きさ、位置など)
  • ワークトップの材質 (ラミネート、Wood、Quatzなど、値段が大きく変わるため)

 

参考程度に実際に相談をしたWickes, IKEAWren Kitchenの感想をまとめておきます。

 

Wickes

店舗の中にキッチン部門があり、その場で相談依頼可能。

まず採寸に来てもらってその後相談の流れです。

Wickesは今回相談した会社の中で一番的確なデザイン案でした。

ユニット自体も手頃な価格帯、質も良さそうでバランスの取れている会社という印象、店舗も多いので気軽に相談にいけるのもいいですね。

見積もりは期限があるので他社の見積もりが揃ってから相談に行くのがいいタイミングです。インスタレーションはWickesで手配することも可能で、値段も比較的良心的でした。

IKEA

IKEAはウェブで事前予約をしてから相談に行きました。

私達が申し込んだ時は採寸予約がいっぱいで取れず、自分たちで測った情報を基に相談。

デザインを提案してくれるというよりは自分たちで製品を選んで当てはめるスタイルだったので相談前にある程度細かいイメージを描いていないとちぐはぐなデザインになってしまうかもしれません。

 

デザインをその場で作るため相談時間は2時間たっぷりかかりました。

インスタレーションはIKEAで頼むこともできますが、作業範囲が限られているのでIKEAでユニットを頼む場合は自分で手配したビルダーにお願いするのが一般的。

 

採寸は有料で2020年9月現在35ポンドでした。

見積もりはIKEAの製品価格そのまま、見積書をもらってから回答期限は特にないので時期を選ばず気軽に相談できます。

Wren Kitchen

Wickesと同じくその場で相談依頼可能。

相談中に採寸予約(無料)が取れます。

一見高級そうな雰囲気ですが、セールをやっている時期に注文するとかなりお手頃な価格になるので予算が厳しいけどキッチンのデザインをお願いしたい人にはおすすめ。

(デザイナーの人によるとBlack Fridayの時期が一番お得と言ってました。)

Wrenの特徴は家電をキッチンユニットと一緒に買う場合にAO, John Lewis, appliances directの価格にプライスマッチしてくれること。

Wickesの見積もりの家電価格と比べてもかなり安く、キッチンユニットと一緒に家電を購入したかった私達には魅力的でした。(バラバラに配送されてしまうと受け取りが大変なので。。)

またデポジット10%を払えば、支払い時のセール割引率を維持したまま何度でもデザイン変更可能なのも良かったです。(キャンセルも可能、その場合はデポジットは100%返金されます。)

最終的にWren Kitchenでキッチンをオーダーしたのですが詳しい話は記事の後半部分で書いていきます。(全体的に満足だったけど、トラブルもありました。。笑)

キッチン改装の流れ

ここからは実際のキッチン改装の流れ(約三ヶ月半)を時系列で私的な感想と共に振り返ります。

撤去

時期:12月末から1月頭 (フラット購入から約一ヶ月半後)

幸運にも12月末という世間がホリデームードで何も動かなくなる時期にビルダーさんが見つかり、撤去作業開始。

この時期は予想以上にくたびれたフラットを前に消耗していたのでビルダーさんが手早く撤去してくれる様子が心強かったです。

電化製品はカウンシルのbulk itemの回収の日に合わせて捨てていたけど、他の撤去物は一旦ベットルームに保管して後にビルダーさんにお願いして処理してもらいました。

デザイン、キッチンユニット、電化製品発注

時期: 1月上旬

何社かに相談をしてWren Kitchenに決めたのが1月の半ば、ちなみにデザインは私の抽象的な要望(明るくてカフェみたいな雰囲気よろしく!)を取り入れながら夫が全て作ってくれました。有り難い、、プロの仕事でした。

この時期は自分たちのDIYを止めてひたすらエクセルとにらめっこしながら予算を組んでいた時期、改装は分割で払うオプションもあり気が大きくなってしまう場面が何度もあるのですが、ここで組む予算を現実的な範囲で収めておくことが結構大事です。

ここらへんの話は改装計画を立てるの記事で詳しく書いているので興味のある方は合わせてどうぞ。

電気、ガス工事

時期: 1月中旬から2月上旬

キッチンユニットを新しくすることでソケットの位置、数が変わるのでキッチンユニットと平行して年明けからcheckatrade経由で電気技師さんにコンタクトをしてました。

最終的にキッチン以外にも他の部屋のソケットの追加もお願いしたので壁にドリルで穴をあける大掛かりな作業に。キッチンの換気扇も電気工事のおかげで追加できました。

ガスエンジニアもCheckatrade経由で。既にガスのパイプは繋がっていなかったので本来なら新しいキッチンを入れた時にガスコンロを繋いでもらうだけでよいのですが、フラット購入後にガス漏れが発覚したので撤去が終わった後に検査に来てもらいました。

そして更に悲劇は続きボイラーが壊れていることが発覚。

結局新しいボイラーに買い換えることにしたので2月上旬に新しいボイラーの設置を行いました。

ボイラーの費用については下記のツイートでまとめてます。

ユニット、電化製品の設置

時期: 1月下旬から2月中旬

電気工事が終わって1月下旬にはユニットと電化製品が運ばれてきたのでユニットの設置。この時期からはほぼ毎日ビルダーさんの作業があって、私も仕事の合間にビルダーさんと細かい打ち合わせをしたり、後半は夫がDIY休暇(床をDIYで張り替える)を取ったのでほぼ仕事以外の時間はフラットにいて手を動かしていました。

当初2月末の引っ越しを予定していたけれど間に合わないと判断して3月中旬に遅らせたのもこの辺。

ワークトップの設置

時期: 2月上旬から3月中旬

Wren KitchenからQuatzのワークトップを購入したので、ユニットの設置が終わった2月上旬にはWrenのサーベイヤーがワークトップを設置するための採寸に来ました。

そして測りに来てから3週間後の2月末にやっとワークトップの設置をするため指定業者の方が来てくれたのですが、、なんとワークトップのサイズが合わない、、

最初に測りに来た人の態度もあまり良くなかったし、嫌な予感がしてたのですがまさか測り間違えるとはショックすぎてこの時はかなり落ち込みました。

 

結局再度違う人で測り直しになり、ワークトップが入ったのはなんと引っ越ししてから4日後の3月中旬。

タイル貼り付け

時期: 3月下旬

この時期は既にコロナで混乱し始めていたのでビルダーさんもなんとかロックダウンになる前にキッチンが使えるようにとすごいスピードでタイルを貼ってくれました。ちなみにタイルはTopps tilesで購入。

ガスコンロ設置

時期: 3月下旬

そしてついに引っ越しから約1週間後、ガスエンジニアがコンロを繋いでくれてやっとキッチンの全ての家電が使えるようになりました。

そしてこの日の夜にボリス・ジョンソンからイギリスのロックダウンのアナウンスがあり、私達の改装も一旦中断になりました。(7月中旬にやっと再開、無事完成しています。)

キッチン改装費用の内訳

いつものように改装にかかった費用の内訳をざっくり書いておきます。

  • キッチン家電(シンク含む) 2200ポンド
  • キッチンユニット (タイル、床材含む)2000ポンド
  • Quatzワークトップ 2000ポンド
  • ビルダーさんの費用(撤去、下地調整含む) 4000ポンド
  • 電気工事 (ソケット追加、RCDを分電盤に追加) 1600ポンド
  • ガス工事 700ポンド
  • 新しいボイラー 2000ポンド

合計 14,500ポンド

キッチンは同じ面積でもマテリアルやユニットの数によって大きく金額が変わるので一般的な価格を提示するのは難しいのですが、私達の場合でいうとお金をかけたのはワークトップとボイラーで、キッチンユニット自体は比較的ベーシックなものを選びました。

電気やガス、ビルダーさんの金額についても一見高額に見えるのですが、見積もりが高かったというよりは細かい作業が多かったので納得の金額です。

イギリスでリノベ_キッチンを改装するのまとめ

今振り返ると、一日遅かったらコンロを使えずにロックダウンに突入していたので色々ハプニングはあったけれど最後に運が味方してくれたような気がします。

(コロナ禍での改装は誰しもが大変だったはず、同じ時期に改装していた方本当にお疲れさまでした。)

キッチンを購入したWrenに関してはワークトップの測り間違えはありえないよね、、と思いつつ概ね満足していて、マーケティングの観点ではすごく学びがある会社でした。

(カスタマーサービスがイギリスにしてはすごく丁寧で融通が聞いたのもいい印象でした。)

Referralあるのでもしこの記事を見てWren Kitchenに見積もり検討したいという方はTwitterのDMもしくはブログの問い合わせからお気軽にご連絡ください。

(Referralは実際にWrenに問い合わせした後だと無効になってしまうそうなので興味がある段階でも問い合わせ頂いて構いません。)

 

最後にキッチンのBefore/Afterの写真をつけておきます。

 

これでフラット改装の記事は終わりになります、長い間お付き合い頂きありがとうございました。

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