イギリスでリノベ_床をDIYで張り替える

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こんにちはChiyo (ChiyoM_London)です。

今回の改装では全ての床を自分たちで張り替えました。

 

キッチンやバスルームの改装と比べると電気も水も関係していない分、比較的DIYしやすい部分であることは間違いないのですが、現実は度重なるトラブルと困難の連続、、疲労と不安で心が折れそうに。笑

 

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この記事は床のDIYにトライしてみたい人向けに、学んだこととDIYの過程をまとめました。

 

床材の選び方

まずはイギリスで改装する場合に主な選択肢になる3種類の床材について簡単に説明します。

 

Real Wood

無垢材 (丸太から切り出した自然な状態のままの木材のこと)のこと。

 

木の質感をそのまま感じられ、時間の経過と共に変化を楽しめます。冬場は冷えにくく、修理も木を取り替えることなくヤスリで直せるのもメリット。

 

デメリットは価格の高さ、インスタレーションの難しさ、定期的なメンテナンスが必要なこと。

 

1sqmあたりの値段の目安 35ポンドから90ポンド

 

Engineered Wood

合板フローリング(複数の薄い木板を接着剤で貼り合わせ、表面に薄い天然木の板を貼り付けた製品)のこと。

 

耐用年数の長さ(ケアをすれば80年程もつ)、見た目の美しさ、メンテナンスのしやすさでとても人気があります。価格も無垢材に比べるとかなり手頃。

 

イギリスの合板フローリングはOakかWalnutが一般的。

インスタレーションは接着が一般的なのでラミネートよりは難易度が上がりますが、近年Click式(接着ではなく、床材同士で噛み合わせる方式)の合板も増えてきています。

 

1sqmあたりの値段の目安 30ポンドから60ポンド

 

Laminate

シートフローリングのこと。

イギリスで一般的なラミネート床はFiberboardを紙材で挟んで表面にラミネート加工がされているものが一般的です。

 

明らかにラミネート床だと感じる安価のものからちょっと見ただけでは木と間違えるような高度な印刷技術を使っているものまでさまざま。

 

メリットは価格とインスタレーションのしやすさ、デメリットは無垢材、合板フローリングと比べて耐用年数が短いことや印刷のためある程度目地のパターンが決まってしまうことです。

1sqmあたりの値段の目安 9ポンドから25ポンド

 

ちなみに私達が今回選んだのはラミネート

木の質感のある床に憧れたものの、60平米のフラットの床を全部変えるので材料だけでも合板との価格差は2000ポンドくらいに。

DIYすることも予算の関係で早い段階で決まったのでインスタレーションのしやすさも後押ししました。

ラミネートに決めてからは本当にたくさんのサンプルを取り寄せたのですが結果的に最初に気に入ったB&Qで取り扱いのあったQuickStepのAquanto Natural Oakにしました。(サンプル全然届かなかったけど)

 

本当に大変だったのは床を張る前の準備

購入したフラットはもともとカーペットが張られていて、鍵を受け取った時はカーペットは撤去されていたものの床下材が放置されている状態でした。

部屋を整理しながら重たく埃っぽい床下材をめくったら出てきたのはかなり古びている木の床

少し歩くだけできしんだり、見るからにこれは水平じゃないよね?という箇所も。はじまりから嫌な予感がしました。

床の状態が悪かったために、なかなか床を貼る作業に入れずほぼ最初の一ヶ月はレセプションルームの床を貼る前の下準備に時間が取られてしまいました。

 

New buildではないイギリスの古い家は壁が曲がってたりすることは多いのですが、まさかカーペットをひいていた床がここまで水平が取れていなかったとは、、盲点でした。

 

段差が大きかったところはフロアボード自体を張り替え
床鳴りの原因になっていた古い釘、抜くの大変だった
全体のレベルの差を少なくするために床下材の前にPlywoodをひく

なかなか終わりが見えない作業、引っ越しの期限も近づいてきてこの時が一番精神的にも辛かったです。

 


自分たちでやるべき作業にも関わらず、ビルダーさんが気にかけてくれて道具や調整方法のアドバイスをしてくれたのが本当に心強かったです

 

実際の床貼り工程

床の水平がある程度取れたら、やっと床材を貼る作業が始められます。

 

私達はDIYの経験はなかったのでB&Qのyoutubeをまず参考にしました。(必要な材料や工程を省かずに細かく説明してくれるのでおすすめ)

床下材(Underlay)を敷く

レセプションルーム以外の部屋も完璧には水平が取れていなかったので5mmのHeavy Dutyと呼ばれる床下材を使いました。

QA TimberTech2 Acoustic Plus 5mm Heavy-Duty Foil Wood Underlay

 

床の多少の段差を吸収してくれる以外にも27db程度の防音効果もあるので他の床下材比べると少し割高ですが迷うことなく採用。

 

床下材同士を貼り付ける時の注意点はVapour Tapeを使うこと、湿気が上がってくるのを防いでくれます。

 

床材を切って貼っていく

 

貼る工程は購入した床材メーカーのQuick Stepのチュートリアルを参考に進めました。

床材以外にラミネートフローリング用のストッパーもこの工程で必要になります。

Diall Laminate floor fitting kit

床材はジグゾーで切りました。(実際に買ったブランドのリンクを貼りましたがあまり使い勝手が良くなかったのでBoschやStanleyのほうが良かったかも。)

Mac Allister 600W 220-240V Corded Jigsaw MSJS600

 

一番難しいのは部屋の入り口と通路、通路はなかなか思ったように進まずここでもビルダーさんにSOSを出して最後の数枚お願いすることに、、

 

計算上は入るはずなのにうまく行かない時はだいたい壁が曲がっていることが原因、イギリスのDIY、一筋縄ではいきません。

壁際をBeadingで収める

 

床を貼り終わったら一般的にはSkirtingで床材を収めるのが一般的です。

 

ただ私達の場合はカーペットからの変更のため既に既存のSkirtingが床を貼る前からありました。

 

既存のSkirtingを外して新たに取り付けることもできたのですが、今回は費用と作業を減らすために既存のSkirting BoardにBeadingを取り付ける方法でビルダーさんにお願いしました。

BeadingでもSkirting boardとの接続部分にコークボンドを入れてペンキを塗ると一体感がでます

床張り替えにかかった費用

今回DIYで床を貼ったため、材料の2,500ポンド + ビルダーさんのBeading取り付け費用でフラットの床を全て張り替えることができました。

 

床にかかる費用は使う材料、もともとの床の状態、貼り方によって大きく金額が変わりますし、一番インターネットの情報と実際の見積もりがかけ離れていたので改装の予算を組む時は予備を多めに見ておいたほうがいい項目です。

 

(インターネットにはインスタレーションの費用は1sqmあたり8ポンドから12ポンドと書いてあるウェブサイトもあったのですが、そんな金額での見積もりロンドンでは出てこなかったです。。)

 

特にカーペットがひいてあった部屋からフローリングに変える時は床の水平が取れていないことも多く、ビルダーさんにお願いする場合でも費用が高額になることもあるのでオファーや契約を結ぶ前に床の状態を確認しておいたほうが良いです。

 

またLeaseholdのフラットの場合、防音のために床はカーペットのみとしているところもあります。

 

その場合はフローリングに変えてしまうとリース契約違反になってしまうのでリース契約の内容をちゃんと確認してから改装計画を立てることをおすすめします。

 

最後はいつものBefore/Afterの写真で、無事に床が張れて本当に良かったーー!

 

 

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