イギリスでリノベ_知らなかったペンキの話

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こんにちは、Chiyo(ChiyoM_London)です。

 

2019年11月にロンドンで購入した2LDK (イギリスでは2Bedroom flatと呼ぶ)のフラットを改装しています。

今まで改装やDIYの経験は全くなく、フラット購入後は建築デザインを仕事にする夫と共に仕事以外の全ての時間をリノベーションに費やす日々を過ごしています。(コロナウィルスの影響で工期が伸びており、今もなお継続中。。)

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ゼロからはじめたイギリスの改装、素人なりに奮闘した経験が誰かの役に立つかも。。という希望を込めて今回から少しずつ記事にすることにしました。

 

ちなみに改装やDIYのやり方についてはビルダーさんに聞いたり、自分達で調べて実践した方法で書いているので「そのやり方、違うんじゃない?!」という意見もあるかもしれませんが温かく見守って頂けたら嬉しいです。

 

今回の記事は改装の仕上げ、DIYで取り組む人も多いペンキ塗りの話。

 

ペンキ選びで困ったこと①白といっても無数にある

ペンキで困ったことと言えば色選び、いざ探してみるとさまざまなネーミングの白が無限にあります。

見れば見るほど違いが分からなくなる、、

 

ちなみにイギリスのペンキのメジャーどころはDulux、Johnstones, Crownなど、デザイナーズペイント呼ばれる高級なラインだとF&BやLittle Greeneなどが有名。

 

サンプルを壁に塗って見比べたりもしたのですが、素人目には「こっちのほうが明るい、、かなぁ」と自信なさげに答えるのが精いっぱいでした。

 

最終的には自然光できりっとした真っ白、電球色*の下ではほどよくオフホワイトになるDuluxのPure Brilliant Whiteを全ての部屋に採用することにしました。

*色温度2700K Warm Whiteとしてイギリスで幅広く売られている電球の色

Duluxのペンキはどのお店でも大抵取り扱いがあり、値段も手頃、また商業用にも幅広く使われているようでビルダーさんの評価も高かったです。

イメージはモダンアートのミュージアムで使われてそうな色。
モダンアートのミュージアムで使われてそうな白をイメージ。

 

本当に真っ白でマットな質感なので汚れが目立ちそうですが、自分の好きなテイストに思いきって振ってみるという選択が出来るのもリノベの醍醐味かもしれません。

 

ペンキ選びで困ったこと②用途別のペンキの種類がありすぎる

 

色も決まったし後はペンキを買うだけ!と思っていたら何やら夫とビルダーさんが「Egg Shellが、、Mat Paintは、、」と話をしている。

 

この時はじめて通路、天井、部屋の壁に使うペンキは一緒ではないことを知るのでした。

 

これが全てというわけではないのですが、今回の改装で使ったペンキを一覧にしました。

Mat Paint

マットな質感のペイント、値段は安く、購入したペンキの中では一番さらっとしていて塗りやすい。落ちやすいのが難点なので天井のみに使用。

Easy Clean (Washable Paint)/Pure Brilliant White

子供がいない我が家は普通のペイントでもいいかなーと思っていたのですが、既存のペイントがちょっと触れただけで落ちてしまうのを見て壁はWashable Paintを採用しました。

 

値段はMat Paintの2倍と高かったのですが、汚れは水拭きすれば取れるのでメンテしやすいです。ペンキの質感はやや粘りあり。

Diamond Eggshell Pure Brilliant White

Diamond Eggshellの利点はとにかく汚れとダメージに強いこと。

 

家の中で利用頻度が高い場所に向いていて、通路、巾木(Skirting Board)、窓枠の下の部分(Window sill)、ドアの塗装に使いました。

 

強いだけあって粘度が高くムラなく塗るのが難しかったです。

 

ちなみに値段はMat Paintの4倍。天井だけMat Paintにした理由お分かり頂けると思います。。

 

Easycare Kitchen Matt

ビルダーさんがキッチン用に使っていたペンキ。キッチンに特化していて油汚れに強い。

Easycare Bathroom

ビルダーさんがバスルーム用に使っていたペンキ。バスルーム特有の湿気やカビに強い。

Hammerite Radiator Paint

部屋のセントラルヒーティングのラジエーター(Radiator)もかなり汚れていたのでこの機会に塗りなおすことに。

油性ペンキなので匂いが強く、乾くまでに時間がかかりました。ペンキ自体は熱に強い性質なのですが、乾くまではラジエーターを使えないので温かい季節に塗ることをおすすめします。

必要なペンキの量

部屋に対して必要なペンキの量はB&Qのウェブサイトの計算式が便利なのでリンクを貼っておきますね。

B&Q calculators

参考までに自分達で購入したペンキの量も載せておきます。基本的にどの箇所も2回塗り、一部補修した部分は3回塗りしました。

 

60Sqm 2LDK

  • 通路以外の天井: Mat Paint 10L
  • 壁: Easy Clean (Washable Paint) 15L (5Lを三缶)
  • 通路、巾木(Skirting Board)、窓枠の下の部分(Window sill)、ドア: Diamond Eggshell 5L (2.5Lを2缶)
  • Radiator: Hammerite Radiator Paint 500ml

金額は全部で200ポンドほど。

 

ペンキを塗るのに必要な道具

ペンキの塗り方ですが塗る順番は天井①、壁②、巾木③、上から下が基本です。

2人で塗る場合、ローラーと刷毛で役割分担して一緒に塗ると作業が効率よく進みます。

 

ローラー担当は基本的に大きな面を塗る係、延長のポールを使って塗るのでかなり体力勝負。

刷毛担当は主にローラーが届かないイリズミと呼ばれる建物の窪んだ隅の部分(写真の赤い線)を塗っていきます。

道具選びは何を買ったらよいか分からず、ビルダーさんにアドバイスをもらいながら下記のものを購入しました。

Roller

ローラーは安いものは1ポンド、高くても4ポンドほどなのでケチらず品質がいいものを選んだほうがいいです。毛並みが程よく長いものがいいと聞いて、Hamiltonのローラーを購入。

 

大きさは9インチと小さめの4インチのものを2つずつ買えば違うペンキを使いながら同時に作業をすることが可能。

Roller FrameとExtension Pole

ローラーに装着するRoller Frame、壁や天井など広い範囲を塗るならExtension Poleもあわせて必要です。

 

基本的なペンキの作業はRoller FrameにExtension Poleを装着して広い面を塗り、届かない場所やタッチアップが必要な部分のみ手作業で刷毛とローラーを使うとムラなく仕上がります。

 

一般的なRoller FrameはExtension Poleに装着できる仕様になっています

Tray

ペンキを入れるトレーはローラー用に9インチ、刷毛とミニローラー用に小さい4インチのものがあると便利。

Paint Brush

ローラーと同じく刷毛もあまりケチらず、毛にコシがあるしっかりとしたものを選んだほうが仕上がりが良くなります。

 

一番使い勝手がいいサイズは2インチのもので、もし新しく刷毛を揃えるのであればPaint Brush Setを買うと値段も手頃でいいですよ。

Masking Tape

ペンキ塗りに欠かせないアイテムのMasking Tape。ペンキで汚したくない場所は作業の前にMasking Tapeで養生しておくと綺麗に仕上がります。

 

いろんなMasking TapeがありますがおすすめはFrogtape一択。強くて、剥がした時に跡が残りません。

イギリスでリノベ_知らなかったペンキの話のまとめ

イギリスでは中古物件を買う人が多いのであるあるかもしれないのですが、ペンキを塗る前の下準備が結構大変でした。

 

ペンキは下地がちゃんと出来ていないとガタガタになってしまうので亀裂やちょっとしたくぼみをFillerで埋めたり、大きな穴はBondingやセメントで補修したり壁作業の半分以上は下地を整えるために粉まみれになりながらの作業だったと思います。

ちなみにこちらがレセプションルームのBefore/After 全ての部屋のペンキを塗ったのでかなり大変でしたが部屋が一段と明るくなって頑張った甲斐がありました。

 

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