こんにちは!Chiyo(ChiyoM_London)です。
このブログでは私が読んで面白いと思った海外投資ブロガーの記事をヒントに資産運用を考えていきます。
目次
今回紹介するブログ : UK Value Investor
今回紹介するブログはイギリス在住のJohn Kinghamさんのブログ
ソフトウェアのアナリスト、プログラマーという異色の経歴で2011年に個人投資家向けのウェブサイト UK Value Investorを立ち上げ。
現在は本の出版(THE DEFENSIVE VALUE INVESTOR)や個人投資家向けの記事をメインにライターと活動しています。
Johnさんのブログの投資のテーマは高配当、ローリスク、長期投資。
高配当株はイギリスでとても人気なのでよくランキング形式の記事は見かけるのですが、Johnさんのブログのいいところは個別株の詳細な考察記事から長期投資や株の選び方の基本まで幅広くそして丁寧に解説してあること。
中級者向けですが投資をはじめて数年、もっと株式投資への理解を深めたい人にとって役に立つ情報が満載です。
How to build a high-yield low-risk portfolio of shares (a 12-step guide)
Johnさんはなんと実際のポートフォリオもホームページで公開しています。
最新2年のものは有料ですが、無料のメール登録でもらえる投資ガイドがとても充実しているのでまずはそれを見るだけでも勉強になりますよ。
不動産投資家から株式投資家が学べることは?
今回UK Value Investorから紹介する記事は株式投資家が不動産投資家のように考えるにはどうすればいいのか。
Stock market investors: How to think like a property investor
価格が下落しても不動産投資家はホールドする
記事の中では市場価格が下落した時に不動産投資家と株式投資家の対応の違いが紹介されています。
簡単に図にしてみました。
一番の違いは価格を確認する頻度ですね。
売るつもりはなくても毎日価格をチェックする株式投資家はたくさんいるのに対して不動産投資家は価格をチェックするのは基本的に買いたい、売りたい時だけ。
また価格が下がっていたとしても慌てて不動産を売りに出す投資家はほぼいません。
もちろん長期的に投資する人が多いのは不動産の流動性の低さが要因です。
でも株式投資で価格が気になって長期保有出来ずに悩んでいるのならあえて日々のマーケットの動きから離れることで不動産と同じように長期的な視点で投資を考えることができるかもしれません。
株式投資家は投資そのものよりも市場価格に注力しがち
株式と違って不動産は投資している対象が明確に見えやすいもの。
不動産を買う時はたとえ初心者でも市場の価格だけではなく不動産の立地、築年数、近隣の情報などを考慮して不動産そのものの価値に注力しながら売買の判断をしますよね。
では株式はどうでしょうか?
「ここ数年のチャートを見て価格が安くなっていた」
「配当金が高いから」
株式投資はなぜかあまり会社の情報を調べずに市場価格だけを判断基準にして買っている人がとても多いのです。
その理由は毎日の市場価格は簡単にアクセスできてはっきりと見えるのに会社の実情は分かりにくいから。
会社の実情を知ろうとすると四半期に発表されるレポートを読んだり、経済用語を勉強したりとハードルが高く時間もかかります。
投資初心者にはなかなか難しいですよね。
でも不動産含め商品を買う時ってほとんどの人がスペックを調べたり、その物の価値を調べたうえで価格を比較するはず。
そう考えると個別の株を買う時に会社をよく調べずに買ってしまうのは商品をあまり見ないでレジに持っていくような危うさがあると思いませんか。
不動産投資家から学ぶべきポイント
では株式投資家は不動産投資から何を学ぶべきか。
Johnさんの記事の最後にはこんなコメントが書いてあります。
do as property investors do:
Spend 99% of your time sitting on your metaphorical backside, letting your carefully chosen investments do the work of generating long-term capital and income growth.
不動産投資家がやっているようにやってみよう。
注意深く選んだ投資先に長期的に資本と収入を増やしてもらって、99%の時間は背もたれに寄りかかるように座って過ごそう。
Spend the rest of your time (perhaps one day each month) on some low-effort investment gardening, occasionally trimming back fast-growing investments and replacing weedy-investments with more attractive and robust alternatives.
(投資を庭の手入れに例えて)残りの1%の時間は(一カ月に一回ほど)少ない労力で時々急速に成長した投資を刈り取ってもっと魅力的で強固な投資に切り替えよう。
要は投資先を選択、売り買いのタイミングに気をつけて取引を終えた後は一カ月に一回見直しする程度でリラックスすることをアドバイスしています。
これってインデックス投資にも似ているような、、
個別株への投資って買った後もこまめに企業情報を調べたり、チャートを見なければいけないイメージがあったのですがJohnさんのアドバイスにあるように
良い株を選ぶことに力をいれて後は日々のチャートから離れてマイナーな調整をするだけでいい
と考えれば長く付き合っていけるかもしれません。
いい会社の株はどうやって調べればいいの??と疑問に思ったらぜひJohnさんの下記の記事を見てみてください。
(株の選び方は私も勉強中なのでもっと理解を深めて記事を書いていきたい。。)
How to build a high-yield low-risk portfolio of shares (a 12-step guide)