こんにちは!Chiyo(ChiyoM_London)です。
このブログは海外生活の資産運用というテーマで記事を書いているのですが、運用の前にもっと大事なことがあるんです。
それは家計の全体像を把握すること。
簡単そうに見えて実は繊細で難しい問題だったりしませんか。
特に共働き夫婦の場合お互い独立した収入があるため一緒に生活をしていても、お財布は別という人も多いと思います。
この記事では共働きの夫婦が一緒に家計管理をする際に必ずぶつかる壁と乗り越えるためのちょっとしたコツを私の実体験を踏まえてまとめてみました。
これから二人の生活をはじめる人、もっと夫婦でお金の話を共有したいと思う人も参考にしてもらえたら嬉しいです。
夫婦で家計管理をする時にぶつかる壁とは
夫婦で家計をひとつにしようとしたときに起こる主な3つの壁をあげてみました。
- お互いの資産を開示するのに抵抗がある
- 家計の予算をどう決めたらいいのか分からない
- 資産運用の方向性が全く違う
たとえ金銭感覚が近かったとしても今まで全く違う環境で育った二人が家計をひとつにするのは至難の業。
ここからはひとつひとつの壁を乗り越える方法を書いていきます。
お互いの資産を開示したくない壁
今まで築いてきた資産を開示することになんの抵抗もない人もいれば、あんまり知られたくない人もいるはず。
もし相手が開示したくない場合に無理に聞くと確実に険悪になり以後お金の話し合いがとってもしづらくなります。
そこでもしこの壁にぶつかった時は結婚後のお金のみ開示すると決めるのがおすすめ。
独身時の資産を開示しなくても下記のことを一緒に決めておけばお互いに不公平感が生まれずに家計をやりくりすることができますよ。
- お互いに独身時の資産と結婚後の資産を分けて管理する
- 基本的に結婚後の資産で家計をまわす
- 住宅購入や大きな出費があり独身時の資産が必要な時は同じ金額をお互いに出す
ちなみに日本の法律では結婚前に持っていた財産は特別な契約がなければ特有財産(夫婦の一方が単独で有する財産)となり夫婦の共有財産ではありません。
独身時の資産が重要になるのは2人の共有財産では足りない大きな出費が発生した時だけなので、例え全てを開示できなかったとしてもあまり気にする必要はないですよ。
それよりお金について気軽に話し合える夫婦関係を作ることのほうがずっと大事です。
夫婦の家計の予算が決められない壁
独身時の家計管理とは違って夫婦ひとつの家計の予算を決めるのってなかなか難しいですよね。
面倒で避けてしまう人も多いですが夫婦で予算決めをすることの一番のメリットは二人で達成したい目標をもとに日々の消費と貯蓄の計画を建てられること。
目標がはっきりしない中でただ節約するのって本当に辛いし、相手が贅沢しているのを見ると自分も使いたくなってしまいがちです。
そうなってしまうとなかなかお金が貯まらなくなるので、お互いの資産を開示したくない壁を乗り越えたらすぐに家計の予算を決めてしまうことがおすすめ。
家計の予算を決めるためのステップ
予算決めをするのに必要な手順を書いてみました。
- 現在の収入と支出を月単位で記録する
- その情報をもとにカテゴリーごとに予算を決める
- 少なくとも一年に一回は見直す
1.はいわゆる家計簿をつけるということなのですがこのステップの中でむしろ大事なのは2.と3.なのでもし入力をするのが面倒だと感じるならアプリを積極的に利用して負担を軽くしましょう。
例えば日本ではマネーフォワードという自動家計簿アプリを利用すれば入力の手間を省いて家計の収支を管理できます。
イギリスにもMoney Dashboardというアプリがあって銀行やクレジットカードと連携して自動的に入力、カテゴリー分けをしてくれますよ。
私も最近使い始めたのですが、月末にカテゴリー分けの修正を少しするだけですぐ家計簿が出来上がるので時間を含む作成の負担がかなり減って助かっています。
もし口座をアプリへ連携することに不安がある場合はMonzoやRevolutなどのモバイルバンキングアプリを利用して家計簿をつける方法もありますよ。
関連記事:
イギリスの銀行口座が10分で開設できるRevolutがすごい。
モバイルバンキングのMonzo card(モンゾカード)が愛されている理由
家計簿をつけることを億劫にしないシステムを作ることでどちらが記録するかでもめることも減るし、続かない・・という事態も避けられるので今まで家計簿をつける習慣がない人ほど楽に記録できるかどうかは重視したほうが良さそうですね。
家計簿ができて収支を把握したらいよいよその情報をもとにカテゴリーごとの予算を決めます。
現在はこんな手順で予算を決めています。
現在の収支をベースに貯金目標額を決めているので、今の生活スタイルを維持しながら無理なく予算を組みたい人におすすめの方法です。
もし不動産購入や旅行など大きな支出のために数年の積み立てが必要であればこの時にしっかり話し合っておくと達成までの道のりがより明確になります。
また予算を組むうえで抑えておきたいのが貯蓄率。
特に収入が多い家庭やDINKSは支出が多くてもある程度貯蓄できてしまうので、子供ができたり、片方が仕事を辞めるなど環境が変わった時に急に家計がまわらなくなり焦ることも。
日頃から貯蓄率を意識して家計を管理する習慣をつけておくと貯め時を逃さず将来の環境変化に柔軟に対応できますよ。
貯蓄率は下記の式で簡単に分かります。
貯め時DINKS(共働き夫婦子なし)の場合は貯蓄率を40%から50%に出来るとかなり優秀な家計と言えると思います。
早期リタイアと貯蓄率の関係についてはリタイアできるかどうかは収入ではなく貯蓄率で決まるという記事で詳しく書いているので良かったらあわせて読んでみてください。
我が家では予算決めをした後は日々の収支を淡々と記録して1年ごとに前年度の振り返りと予算の見直しをしています。
夫婦の家計の予算が決められない壁を乗り越えるコツは、いかに面倒な入力を減らして予算決めをする時間を夫婦で取れるかにかかっているのでぜひ上記の方法を参考に始めてみてください。
資産運用の方向性が違う壁
資産運用を夫婦で話し合って出来たら最強ですよね。
でも、これ本当に難しいです。。
投資自体に抵抗を感じる人もいるだろうし投資先や方法も全く考えが一緒の人に出会えるなんてまずありえません。
我が家もインデックス投資が好きな私と個別株派の夫で全く投資方針が違ったのでこの壁にぶつかりました。
私たちの場合は投資金額だけ把握してお互いの運用を尊重することで落ち着いています。
本当は夫婦でひとつの運用方法ができれば明確でいいなと思うのですが、投資方法に正解はないし無理に運用をすり合わせるよりお互いに気軽に投資状況を話せる関係でいることを優先しました。
結婚して5年目に入るのですが最近一部の運用については一緒に相談して選んだりできているのでちょっとずつ改善しているかな。
共働き夫婦が仲良く家計管理するコツのまとめ
共働き夫婦の家計管理のコツを簡単にまとめると「完璧を求めず、お金の話ができる二人になることを目指す」ということです。
お金の話が夫婦間で出来なくなると家計管理も難しくなり問題を抱えることが増えてきます。
いきなり全てのお金が管理できなくても大丈夫、出来るところから家計管理していくことで5年、10年経ったときの資産形成は絶対変わってくるのでもし、夫婦であんまりお金の話出来ていないと思ったらこの記事を参考にしてくださいね。
最近このサイトにたどり着きましたが、どの記事も読みやすくて参考になる内容ばかりです。これからも更新楽しみにしています。
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