株、債券、ファンドにかかる基本的な税金をおさらいしよう!

こんにちは!Chiyo(ChiyoM_London)です。

 

イギリスのタックスイヤーは毎年4月6日から翌年の4月5日までなので今年度の投資に対する税金やISA口座の残高がそろそろ気になってくる頃ですね。

 

この記事ではイギリスで株、債券、ファンドに投資をする際にかかる基本的な税金をまとめました。

 

収入や条件によって税金は複雑に変わるためこの記事では2018年2月現在イギリス政府が発表している一般的な税率を紹介しています。

 

不明な点、最新の情報についてはUK GOVのウェブサイトを見て頂くかファイナンシャルアドバイザー、税理士に相談して頂くようお願いします。

(詳しくはサイトポリシーをご覧ください。)

株、債券、ファンドにかかる税金とは

まずは株、債券、ファンドを購入した場合イギリスでかかる税金は下記の二つ。

 

キャピタルゲインにかかる税金

キャピタルゲインとは資産価値の上昇による利益のことで売却価格から購入価格を引いた額にたいして税金がかかります。

 

ちなみに売るまでは資産がどんなに上がっていても税金はかかりません。

インカムゲインにかかる税金

株式だと配当金(Dividend)、債券だと利子(Interest)がインカムゲインにあたります。

 

イギリスに住んでいることで受けられる控除

キャピタルゲイン、インカムゲイン共にイギリスに住んでいる場合は控除を受けることができます。

 

Capital Gain Tax allowance

2017/2018年度はキャピタルゲインは11,300ポンドまで非課税です。

 

日本円で約170万円程の利益に対して非課税になるため投資をはじめたばかりであったり、数年の滞在であれば恐らくこの控除の中に収まると思います。

 

もし、この限度額を超えて利益を得た場合は利益を得た年度の次の1月31日までに税金の支払いが必要です。

(例えば2017年4月6日から2018年4月5日の間に得た利益に対しての支払期限は2019年1月31日になります。)

 

控除額を超えた場合の申請方法や損失が出た場合に利益と相殺する方法などはGOV UKをリンクしましたのでこちらで確認してみてください。

Pay the tax you owe on a capital gain straight away

Capital Gains Tax

 

Dividend Allowance

インカムゲインに当たる配当金に対しても控除があります。

 

2017/2018年度は5000ポンドまで非課税です。

(2018/2019年度は大幅にカットされるという報道を見たので公式発表があり次第こちらで情報を更新します。)

 

5000ポンドを超える配当金対しての税金は下記の収入のバンドによって税率が変わります。

(右のTax RateはIncome TaxのことでDividendの税率とは関係ありません。)

控除額を超えたDividendにかかる税率

  • 7.5% on dividend income within the basic rate band
  • 32.5% on dividend income within the higher rate band
  • 38.1% on dividend income within the additional rate band

Dividend Allowance factsheet

Personal Savings Allowance

こちらはイギリスの銀行の定期預金やイギリス政府の債券の利子に対しての控除です。

 関連記事  イギリスの定期預金でお金を増やそう。

控除額は収入のバンドによって変わり、Basic Taxpayerの場合1000ポンドまで控除されます。

利子に関しては収入が低い場合Personal AllowanceやStarting rate for savingsという控除を使って上記以上の金額の控除を受けることができます。

 

詳しくは下記のGov UKのウェブサイトをご覧ください。

Tax on savings interest

 

控除にプラスしてISAアカウントを利用する

イギリスは投資に対する控除が手厚いのですが、ISAアカウントと一緒に利用すると更に控除額を増やすことができるので投資額が大きい場合は併用して使うことをおすすめします。

 

ISAアカウントは上記の各非課税額を減らすことなく利用できますよ。

 

詳しくはイギリスの4つのISAについて解説しますにまとめてあるのでそちらもご覧ください。

 

ISAの非課税枠は繰り越しできないので、年度が切り替わる4月5日までに使い切れるように計画を立てるとお得に利用できます。

 

イギリスで投資!株、債券、ファンドにかかる基本的な税金をおさらいしよう!のまとめ

よくイギリスは税金が高いと言われるのですが、それは収入に対する税金で投資については実は日本と比べてもかなり優遇されています。

 

(日本はNISAを利用しない場合、税金が20%以上キャピタルゲインとインカムゲインにかかりますよね、結構高い。。)

 

非課税枠に収まっている場合は申請が不要なのも使いやすいポイントです。

 

税金面を考えるとイギリスの投資環境はとても良いので、数年の滞在だとしてもイギリスで投資しておくことは資産形成においてとても効果的だと思います。

 

特に非居住者になってしまうと日本で投資が出来なくなるので(口座の維持は可能)国外滞在中に全く投資が出来なくなってしまうのは少しもったいないですよね。

 

税金を正しく理解して、イギリスでの資産形成に役立ててもらえたら嬉しいです。

 

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