こんにちは!Chiyo(ChiyoM_London)です。
イギリスで株や投資信託に投資をする場合、まず証券会社で口座を開く必要があるのですが
イギリスの証券会社の手数料を調べてみたで書いた通りイギリスの証券会社は日本と比べると手数料設定が複雑で口座を維持するだけでお金がかかるんです。
投資初心者や少額から始めたい人にとってはどこで運用するかを選ぶのが難しいんですよね。
そこでこの記事では手数料が安く、初心者にも使いやすいバンガード(Vanguard)というプラットフォームを紹介します。
投資をこれから始めたい、インデックス投資に興味がある人にぜひおすすめなので参考にしてくださいね。
目次
バンガード(Vanguard)とは
バンガード社は1976年に世界初の個人向けインデックスファンドを売り出した投資信託会社です。
2018年現在バンガードの発行しているファンドを購入している人は2000万人ほど。
投資信託以外にもファイナンシャル アドバイスやアセットマネージメントのサービスも提供しておりアメリカ、イギリスではバンガードの商品を直接購入できるプラットフォームを提供しています。
バンガードの面白いところは会社は投資家が持っているバンガードのファンドによって所有されていて配当金を払う代わりに、低コストのファンドを提供することで利益を投資家に還元していること。
ちなみにバンガードのファンドの経費は1975年に0.89%だったのが今ではなんと0.12%に下がっていて他のインデックスファンドと比べても手数料が安いのが特徴的。
日本の投資家の間でも人気があり、日本市場向けには楽天と提携して全世界株式インデックス・ファンドを販売しています。
イギリスのバンガードについて
イギリスにバンガード(Vanguard Asset Management)のプラットフォームが出来たのは2017年5月、かなり新しいサービスですが預金保護の対象になるFSCSに加盟しており安心して運用できる会社と言えます。
ちなみに既に有名なバンガードがイギリスでプラットフォームを新しく開設するというニュースが入ってきた時にはイギリスの大手証券会社の株価が軒並み下落するなどかなりの衝撃が走りました。
Giant US fund manager to shake up UK investment market by halving fees
現在バンガードは個人年金(SIPP)を準備中とのこと、またサービスが開始したらこのブログでもお知らせしますね。
バンガードのプラットフォームをおすすめする理由
記事のはじめに投資をこれから始めたい方やインデックス投資に興味がある人におすすめと書いたのですが、その理由はEXIT FEEと呼ばれるやめる費用がかからないから。
例えば他の証券会社がチャージしている下記の費用、バンガードなら一切かかりません。
- Account closure fee (口座を閉じる費用)
- Transfer out to another provider (株を他の会社に移す費用)
- Withdraw money from your account (口座からお金を引き落とす費用)
もし投資が合わないと思った時や経済状況が変わった時にも気軽に解約できるのはバンガードの強み。
バンガードでかかる二つの費用
運用に必要な費用はたった2つだけ。
Annual Account Charge (口座維持手数料)
バンガードの口座維持手数料は一律0.15%。
250,000ポンドを超えた分は手数料は無料なので初心者だけではなく資産が大きくなってきた投資家にも優しい仕組みです。
仮に年間6000ポンド投資をしてもかかる費用はたった9ポンド。
イギリスはどこも口座維持手数料が高めなので0.15%の手数料は本当に魅力です。
Ongoing Charges Figure (OCF) (信託報酬)
もう一つの費用はファンドの運用に掛かる費用で、バンガードで扱っているファンドの信託報酬は0.06%から0.8%と平均よりもかなり低いのが魅力。
バンガードのファンドの種類
現在イギリスのプラットフォームから買えるバンガード社のファンドは71種類。
FTSE100などのインデックスに連動するもの、債券市場や新興国市場に投資するものなどほぼバンガードのファンドだけで全世界に投資できます。
投資を始める前にアセットアロケーションをシンプルに決めようという記事で紹介したALL IN ONEファンド(LifeStrategy ファンド)の扱いもありますよ。
リスク許容度にあわせた投資スタイルが簡単に作れるので長期投資の始めの一歩におすすめしたいファンド。
信託報酬も0.22%と低めです。
バンガードのデメリットは?
バンガードのプラットフォームのデメリットは、株やバンガード以外の他のファンドに投資ができないこと。
イギリス株は配当が高いので投資したい人も多いと思いますが、その場合は他の証券会社で口座開設が必要です。
イギリスのバンガードで口座を開くために必要なもの
口座開設に必要な情報は下記になります。
銀行口座が開設済みであれば特別な書類は必要ありません。
- National Insurance number
- Debit card details
- bank details (for regular payments)
- ID
口座開設の手順
バンガードの口座開設の手順を説明します。
1: ISA口座か通常の口座にするかを決める
ISAについてはイギリスの4つのISAについて解説しますの記事で詳しく書いています。
2:最初に投資をしたいファンドを選ぶ。
もし先に口座を開設して後で投資先をじっくり選びたいということならここではCASHを選んでおきましょう。(もちろん後で変更、追加で購入もできます。)
3:最初の入金額を決める
ここではSingle Payment (一回の入金)とRegular Monthly Payment(月々の積立)を設定できます。
例えば頭金で1000ポンドいれたのちに毎月100ポンドずつ積立したい場合はSingle Paymentに1000ポンド、Regular Monthly Paymentに100ポンドと入力します。
4:個人情報を入力
ファンドの入金額が決まったら次は個人情報の入力です。
これでオンラインの口座開設手続きは終わりなのですが、日本人の場合追加でIDの提出が求められます。
オンラインで申請して数日以内にバンガードからメッセージが届くのでバンガードのマイページでパスポートコピーを送りましょう。
IDが確認されればすぐに投資できるようになります。
イギリスでファンドを買うならバンガードがおすすめのまとめ
イギリスに来て証券会社を調べた時に、あまりの手数料の高さにびっくりしてしばらく投資を始めることができませんでした。
まわりに聞いても個別株の投資をしている人が多く「それくらいの手数料が当たり前だよ」という感じ。
そんな中現れた救世主バンガード、画面も使いやすくて今のところ何も不満はありません。
今後イギリスの個別株に投資する際は、新たに証券会社の口座を開く必要がありますがインデックスファンドへの投資はバンガードで続ける予定です。
イギリスで投資したいけれど、どこで口座を開けばいいか迷っている人の参考になれば幸いです。
はじめまして。ロンドン在住のKeikoと申します。
投資は全くの初心者なのですが、「ドルコスト平均法」で積み立てしたいと思い情報を探しているところ、この記事に出会いました。とてもわかり易く説明してくださり有難いです。
早速Vanguardの口座を開こうと思うのですが、インデックス投資にあたるのは、’Index’ という単語が入っているもの全てと理解してよろしいでしょうか? また、Japan Stock Index Fundというのは日本企業の株ということでしょうか?
(あまりにも初歩的な質問ですみません(^^; 勝間和代さんがドルコスト平均法をお勧めしている動画を観て、その通りにやってみたいと思いました)
お時間のある時に教えていただけたら有難いです。
今後もブログ楽しみにしております。(リノベの記事もとても興味深いです。センスがとても素敵ですね!イギリスでのリノベは大変ですが、頑張って下さい。)
ブログを読んで頂きありがとうございます。
バンガードのプラットフォームの中に投資先の一覧が見れるページがありそこでINDEXとタイトルに入ってるもの、またETFの中でStrategyがINDEXと表記あるものはインデックス投資と呼ばれるものにあたります。勝間さんは確か2008、9年くらいからインデックスでの積み立て投資を薦めていて当時影響を受けたのを覚えています。