イギリスの4つのISAについて解説します

こんにちは!Chiyo(ChiyoM_London)です。

この記事では定期預金の記事で少し触れたイギリスのISA(Individual Saving Account)について解説します。

 

関連記事 イギリスの定期預金でお金を増やそう。

 

日本で数年前から始まったNISA(少額投資非課税制度)はイギリスのISAを参考にして制度が作られています。

ISAとは

ISAは現在4つの種類があり、該当する金融商品をISA口座で運用する場合は、現金に対する利子、投資から得る利益やキャピタルゲインに税金がかかりません。

 

2017-2018年度(税制年度)の投資限度額は20,000.-ポンドで、対象商品のなかで好きなように配分ができます。

日本のNISAと大きく違うのは運用期間の制限がなく、ISA口座に入っている限りは恒久的に非課税で運用でき、口座の移行も出来ること

 

一度理解してしまえば、とても便利なシステムです。

ISAの加入条件

国籍は関係なくイギリス在住で18歳以上であれば問題なく加入できます。

 

  • イギリスに住んでいること
  • 18歳以上であること (CASH ISAは16歳以上)

 

申込時には銀行に追加でナショナルインシュランスナンバー(NI)を求められるので、持っていない人はまず取得しましょう。

ISAの種類

CASH ISA

預金に対するISAの口座で、銀行で申し込みができます。

ネット銀行のほうが大手銀行より利率が良く2017年10月現在は1%-2%です。

 

ISAは口座の移行が出来るので、もし持っている口座の利率が悪くなったらネットの比較サイトで利率がいいところを探して移行するのがおすすめです。

 

銀行を選ぶ時の注意点はFSCSに加盟している銀行を選ぶこと。

(ほとんどの銀行が加盟してますが念のため)

 

加盟している銀行であれば仮に倒産してしまっても85,000ポンドまでは預金が守られます。

 

私は現在Virgin MoneyでCASH ISAを保有してます。

(2017年10月現在 1.06%)

 

今イギリスは金利が低く、CASH ISAの利率はあまり高くないので生活防衛資金や1年後に必要になるかもしれない金額のみCASH ISAに入れるのが懸命かもしれません。

 

その際は、引き出し可能なISAを選びましょう。

 

Stocks and Shares ISAs

株式、ファンドや社債、国債に対するISAの口座で証券会社で申し込みができます。

 

Stocks and Shares ISAのメリットはキャピタルゲインと配当金に税金がかからないことです。

 

株、債券、ファンドにかかる基本的な税金をおさらいしよう!で書いたように非課税控除と合わせて使うことが出来ます。

Stocks and Shares ISAsの口座を開く上で大事なポイント

  • イギリス以外の国からの配当金にかかる税金(Withholding Tax)はISA口座に入れてしまうと修正申告ができないので注意。
  • イギリスの証券口座は口座維持費がかかるものがほとんどのため比較サイトなどで手数料をチェックして慎重に選ぶ

 

私は2017年に新しくイギリスで始まったVanguard UKのプラットフォームを利用してファンドを購入しています。

 

他の証券会社に比べると投資先がバンガードのファンドやETFに限定されるのですが、手数料がかなり安く抑えられています。

 

 関連記事  イギリスでインデックス投資!バンガードのプラットフォームではじめよう

 

Innovative finance ISAs

2016年から始まった新しいタイプのISAでPeer-to-peer lending (P2P)と呼ばれるソーシャルレンディングに対する非課税制度です。

 

指定されたP2Pの会社から口座を開設でき、ソーシャルレンディングで得た利益を限度額まで非課税にできます。

 

ソーシャルレンディング(Peer-to-peer lending、Social Lending)とは『ネット上でお金を借りたい人、企業』(ボロワー)と『ネット上でお金を貸したい人、企業』(レンダー)を結びつける融資仲介サービスである。

イギリスでは2005年ごろに始まったサービスで、現在はFCA(Financial Conduct Authority)の認可を受けている会社も増えて金融商品として利用している人が増えています。

 

損失のリスクがあることやFSCSの保護が現在受けられないことなど注意点はありますが、損失が出た場合の税金控除ができるなど安心して投資できる環境が整いつつあります。

 

イギリスのソーシャルレンディングについてはRatesetterのはじめかた!口座開設から入金、投資まで解説しますで詳しく書いています。

 

Lifetime ISAs

2017年度から新しくできたISAで最初の家を購入する時60歳以上で引き出しをした場合は政府から25%のボーナスをもらえる仕組みになっています。

 

年間4000ポンドを上限に現金か株で口座を開くことができるのですが、実はあまり人気がありません。

 

その理由がHelp to buy ISAの存在。

 

Lifetime ISAの前身のようなISAで最初の家の購入時に政府から25%のボーナスをもらえる仕組みになっています。

 

大手銀行はいまだにHelp to buy ISAをサポートしていて、現金口座の年間利率はBarclaysで2.25%程。

 

それに比べてLifetime ISAはほぼ証券会社の株の口座の取り扱いがメインで現金口座は2017年10月現在Skipton Building Society 1社のみ。

 

利率も0.5%とかなり低いのです。

 

もう一つややこしいのが上の条件以外で引き落としをした場合にかかる25%の手数料。

 

一見、政府のボーナスが受け取れないだけのように見える手数料ですが、実際は入金金額 + 政府からのボーナスに対して25%がかかるので1年で引き落としをした場合は元本割れします。

 

例)2017年4月に1000ポンド入金、年度末に250ポンドのボーナスをもらった後に2018年に引き落としをすると1250ポンドの25%が引かれるため戻ってくる金額は937.50ポンドになる。

 

そのため限度額が3000ポンドと低くてもHelp to buy ISAを選ぶ人が多いのですが、2019年11月に販売終了を予定しているため今後どのように環境が変わっていくか注意して見ています。

 

私は現在Virgin MoneyでHelp to buy ISAの口座を持っています。

(2017年10月現在2%)

 

Help to buy ISAは引き落としに手数料はかからず、引き落とした金額に対して政府のボーナスがもらえないだけなので比較的出し入れしやすい口座です。

 

利息もCASH ISAより高いのでおすすめです。

 

詳しくはHelp to Buy ISA と Lifetime ISA 貯蓄として活用するならどっち?に書いているので見てみてくださいね。

 

イギリスの4つのISAについて解説しますのまとめ

海外に住むうえで大事な投資の税金対策、イギリスは制度を利用するとかなりの利益を非課税で受け取れるので利用しないともったいないですね。

 

(年間の投資限度額は繰越せず、その年度に使わなかったものはなくなってしまうので注意)

 

ちなみに、将来イギリスを離れた場合ISA口座の現金や株をそのまま保有しておくことができるそうです。(追加の入金はイギリス在住者のみ)

 

イギリスで貯金、投資をしている人はぜひISAを有効活用しましょう。

 

 

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.