債券のかわりに現金でアセットアロケーションするのはアリですか?

こんにちは! Chiyo(ChiyoM_London)です。

 

前回はアセットアロケーションについて記事を書きました。

関連記事:投資を始める前にアセットアロケーションをシンプルに決めよう

 

そこでふとした疑問。

債券部分を現金でアセットアロケーションするのはOKなのか?

 

高い株へのリスクヘッジとして債券の代わりに現金を無リスク資産として持つのは一見正しいように思えるし、イギリスはBrexitの不透明感とポンド安でインフレ懸念は消えません。

 

正直今、債券を持つことに不安があります。

 

この記事では、債券と現金の違いについて理解しながらアセットアロケーションにおける債券の必要性を考えていきます。

 

ちなみにこの記事での債券の運用は住んでいる国の債券(為替リスクを考慮しない)を債券ファンドを通して投資することに限定して話をします。

日本の個人向け国債のように証券会社で少額から気軽に国の債券を直接買える仕組みはイギリスにはないため基本的には債券ファンドで運用するのが一般的です

 

債券と現金の違い

まず債券と現金の違いを見てみましょう。

 

現金

  • リスクが一番低い資産クラス
  • 価値が変動しない (他の通貨に対しての価値を除いて)
  • 実際の市場金利によって収益が決まる
  • 流動性がとても高い
  • 長期投資では運用成績はよくない

 

債券

  • 現金よりリスクはある
  • 現金より流動性は低い
  • 価値が変動する
  • 決まった利息が支払われる
  • デフォルトしない限り、払い戻される
  • 長期投資では現金よりは少し運用成績はいいが、中期でみると成績は投資のタイミングにかかっている

Cash and bonds are different investments

債券ファンドの場合

  • 償還はなく(満期もない)額面金額の払い戻しはない
  • 価格は常に変動しているので元本割れのリスクがある

債券と現金の一番の違いは価値が変動するかですね。

 

債券ファンドを通して債券を買う場合はより投資に近くなり、投資した金額が満額戻ってくる保証はありません。

債券の値下がりリスク

次にどんな時に債券の価値が下がるのか見てみましょう。

 

国内の債券を保有していて値下がり(利回りは上昇)するのは一般的に市場金利が上昇したときです。

 

なぜ値下がりするのか

金利の上昇局面では、既に流通している債券の利回りが低水準に見えるようになるため、魅力がなくなります。

このためそれらの債券の買い手が減り、結果として債券価格は下落し、債券ファンドの基準価額も下落していくのです。

 

またインフレーション(物価上昇)も債券の利回りが物価上昇に追いつかず買い手が減ることから債券価格が下がると言われています。(金融引締めで金利上昇も起こる)

 

そのためこれから金利が上がりそう、もしくは経済がインフレになると市場が判断したときには債券ファンドの価格は下落します。

 

債券も現金もインフレに対して弱い資産クラスですが、金利上昇局面では儲かる債券投資はありません。

 

そんな局面では債券をポートフォリオから外して、流動性のある現金を持っておくという判断も納得できます。

 

アセットアロケーションの観点から債券の必要性を考える

しかし、長期投資のアセットアロケーションという点で債券はどうでしょう。

 

資産配分する大きな理由は株と債券それぞれが独自の値動きをする相関性が低い資産クラスだからですよね。

 関連記事 投資を始める前にアセットアロケーションをシンプルに決めよう

 

もし債券部分を現金でアセットロケーションした場合、現金は株が上がっても下がっても価値は変わりません。

 

参考までに2009年に10000ポンドをイギリス債券ファンド(U.K. Government Bond Index Fund)とFTSE100に連動するファンド(Vanguard FTSE 100 UCITS)に投資して現在まで保有した場合のチャートを見てみます。

FTSE100はロンドン証券取引所(LSE)に上場する銘柄のうち時価総額上位100銘柄で構成された株価指数です。

 

Chart from Vanguard UK

グラフの中で短期的に同じ動きをする局面もありますが、基本的には株と債券は異なった値動きをしていることが多く相関性が低いと言えます。

 

この8年間を見ると中期の運用でも現金で債券部分を持つより、株と債券でアセットアロケーションしたほうがリターンが大きかったことになりますね。

 

そもそも、アセットアロケーションは投資のみを対象にしていて生活防衛資金を別にとってあるのであれば多少リスクをとっても、株と組み合わせた時にリターンを増やしリスクを減らすことを目指すべきだと考えます。

 

生活防衛資金については毎月いくら投資する?目標を設定して月々の投資額を決めよう。で詳しく書いています。

 

債券の代わりに現金でアセットアロケーションを組むと期待リターンは下がってしまうので注意が必要です。

 

ということで、私の結論はアセットアロケーションの債券部分は債券で投資するに落ち着きました。

 

今はイギリスの債券を持っていないので、いつ買うかのタイミングが難しいですが景気を読むことは難しいのであまり考えすぎずにアセットアロケーションを組みたいと思います。

 

みなさんはアセットアロケーションの債券部分、債券で投資していますか?

ぜひいろんな意見を聞きたいので、Twitterやコメントで教えてください。

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