こんにちは!Chiyo(ChiyoM_London)です。
ロンドンに住んでいるとよく聞かれる質問。
ロンドンの治安ってどう??
一見簡単そうなこの問いに答えるのって実は長く住んでいても難しかったりします。
特に昨今のテロを懸念した上で治安を聞かれている時には「どう答えるべきかな」と頭をいつも悩ませてうーんと歯切れが悪くなったり。
日本に住んでいて海外の友達から「地震が心配だけど平気?」って聞かれるのと似ている感覚かもしれません。
でもイギリス ロンドンに旅行や留学で来るなら少しでも現地の様子や治安を事前に知りたいですよね。
この記事では今までロンドンに来たことがない人にも現地の様子をイメージできるようにロンドンで住んでいて私がリアルに感じる治安について書いています。
気をつけるべき犯罪、宿を取るのにおすすめな場所も書いているので旅行前に参考にしてください。
2018年8月追記
最近ロンドンで増加傾向のひったくりについても記事の最後に情報を追加しましたのでぜひ旅行前に目を通してみてください。
来週あたりからお盆休みを利用してロンドン来る人も多いと思うのですが最近バイクのひったくりの事件よく聞くので注意。必要以上に怖がる必要はないけれど巻き込まれないために出来ることはあります。
London’s moped crime hotspots revealed: Check your area – https://t.co/Mnd2RnLIim
— Chiyo.M (@ChiyoM_London) August 4, 2018
ひったくりを含むスリの被害にあわないための対策はイギリス ロンドンでスリにあわないために気をつけたい7つのポイント でまとめています。
初めてのロンドンは夜が暗くてどきどき。
私が最初にロンドンに来たのは2012年のオリンピックの夏。
夫と出会うまではイギリスに対してあまり興味が持てず、初めてのロンドンは観光名所さえろくに知らないまま降り立ちました。
当時はネオンぎらぎらの香港で働いていたので路地の暗さに少しドキドキしながら歩いたことを今でも覚えています。
特にATMの近くで座ってごにょごにょ言ってるホームレス、何と言っているか分からず急にお金を奪われるんじゃないかとひやひやしたことも。
ロンドンはすごい速さで街が変わっていく場所
治安について体感で分かってきたのは本格的に住み始めた2015年から。
移住する際10年前にロンドンに住んでいた方に治安について聞いたことがあるのですが、そのアドバイスがあまりにも現状とかけ離れていてびっくりしました。
例えばハリーポッターで有名なキングスクロス駅、昔は売春宿も多く治安が悪くてとても住める状態ではなかったようですが今は開発も進んで住みたくても住めない場所のひとつになりました。
治安が悪い地域を開発し今まで呼び込めなかった新しい層を取り込む動きを英語でGentrificationと言います。
この動きはロンドンの東、南部に広がっていて全体的なロンドンの治安は向上しています。
ガイドブックで観光名所として挙げられているところはほぼ安全。
基本的にガイドブックで観光名所として掲載されている場所は安全と考えて大丈夫です。
昔はショーディッチが危険なエリアとして紹介されていましたが、今は有名なブリックレーンあたりもすっかり観光客で溢れています。
(住んでる身としてはちょっと面白さが欠けつつあり残念)
金曜の夜中は酔っ払ってる人が街に溢れていて怖いと感じることもあるかもしれませんが、基本ただ酔ってるだけなので絡まれないようにさくっと抜けましょう。
ロンドンで気をつけるべき犯罪と私がまずとった対策
では日本と同じくらいの感覚で生活出来るかというと残念ながら答えはNoです。一番多い犯罪はスリ、どの場所でも気を付けたほうがいいでしょう。
一つの対策として、私は財布を長財布から小さいものに変えました。
ATMを外で利用する機会も多いロンドンでブランドの長財布からお札やカードが見えてしまうことがどうも落ち着かなかったのです。
日本のようにたくさんのお金を持ち歩かなくてもデビットカードがあればお札なんて20ポンド一枚で問題なく生活できます。
ロンドンに来てからずっと愛用しているのはクアトロガッツのちいさいふ ペケーニョ。
一般的な小さい財布はお札とカード入れのみ、もしくは小銭のみのものが多いですよね?
このちいさいふはお札とカード、小銭が全部ひとつにはいるすぐれもので、外出の時にこれさえ持っていけば事足りる便利さが気に入っています。
使いはじめて2年、皮が柔らかく馴染んで味が出てきました。
好きなポイントはコインケースの部分がベロを引っ張ると立体になるので小銭を確認しながら支払えるところ。
イギリスは小銭の種類が多くて今でもきっかり小銭で払おうとすると時間がかかるのでこの機能とっても助かっています。
ロンドンでのスリ対策はこちらの記事に詳しく書いてあります。
宿を取るのにおすすめの場所
宿選びは地下鉄のZone1-2(もしくは3)に宿をとると観光やショッピングに行くにも便利で安全です。
詳しくエリア別に紹介します。
日本人の多いエリア (基本的に北西が多く閑静な住宅街、センターから少し離れている場所もあります。)
WEST HAMSTEAD, FINCHLEY, GOLDERS GREEN, ACTON, EARL’S COURT, HAMMER SMITH, EALING BROADWAY
高級住宅地でセンターからも近いエリア (便利で環境もいいけど、宿も高め)
KENSINGTON, CHELSEA, NOTTING HILL
カフェが多いエリア (治安も悪くないのでカフェでパソコン作業も心配なくできます。)
ANGEL, HIGHBURY ISLINGTON, SHOREDITCH, LONDON BRIDGE
ちょっと荒さは残るけどアートやいいカフェがあるエリア
BRIXTON, HAGGERSTON, HACKNEY WICK
アウェイな気持ちになるかもなエリア
WHITE CHAPEL, ELEPHANT & CASTLE
日本人は少なくても東アジア系の人が多く住むエリア
CANADA WATER, OLD STREET, GREENWICH
最近増えている犯罪ひったくりに備えるために
残念なことにロンドンでは昨年からMoped Crimeと呼ばれるひったくりが増加傾向にあります。
London’s moped crime hotspots revealed: Check your area
増加している要因としてデリバリーサービス(DeliverlooやUberEatsなど)で使われている自転車やバイクが狙われることで被害件数が増えていることを書いた記事も見かけましたが、実際にまわりで被害にあった人の報告も聞くので観光としてロンドンに来る場合も頭の片隅に入れて行動することをおすすめします。
ちなみにBBCの記事で公開されいるひったくりの被害が多い上位5つの場所はこちら。
Bunhill, Islington
Bloomsbury, Camden
Holborn, Camden
West End, Westminster
Clerkenwell, Islington
観光地として人気のあるWestminsterやCamden、若者の集まるShoreditchやおしゃれなカフェが多く住みたい街として人気のあるClerkenwellもランクインしています。
これを見ると一部の治安の悪い場所で発生している犯罪というよりは観光地含む治安の良い場所で頻繁に起こっていることが分かります。
気をつけるべきことは歩きスマホと暗くなった公園への立ち入り
犯罪が増えていると言っても普段通り生活をしていますし、必要以上に怖がる必要はありません。
でもせっかくの旅行でひったくりの被害にあってしまうのは避けたいですよね。
ひったくりの被害に合わないために出来ることは歩きスマホと暗くなった公園の立ち入りを控えること。
ひったくりは歩道を歩いている時にバイクでカバンや携帯を取られてしまうケースがほとんどです。
そのため携帯を見ながら歩いていると後ろから来るバイクに気づかなかったり、犯人にも注意散漫な様子が伝わって狙われやすくなります。
暗くなった公園も人通りが減り犯罪が起こりやすい場所。
特に8月はまだ夏の気候なので外で過ごす人が多いのですが、日の入りは思ったより早く8時半頃(6月に比べると1時間程早い)月末には8時前には暗くなります。
つい友達と話し込んでいたらいつの間にか辺りが真っ暗になっていたというのも起こりやすいのでどんなに楽しくても暗くなる前に公園を出る、暗くなったら入らないを徹底するだけで犯罪に巻き込まれる確率はぐっと下がります。
具体的なスリの対策はイギリス ロンドンでスリにあわないために気をつけたい7つのポイントでまとめているのであわせてどうぞ。
ロンドンの治安についてのまとめ
ロンドンはすごい速さで変わっていく街だからこそ、現地にいる私が最新の情報を伝えることの意味を感じています。
テロやEU離脱、犯罪の増加などネガティブなニュースが多いロンドンですが、スリやひったくりなどの対策をとっていれば快適に安心して過ごせる場所だと思います。
ロンドンの滞在が楽しいものになるようにこの記事が役に立てば幸いです。